地方の家 / Shun KAWAMI(2025.12.10~2026.03.02)

路上観察で見つけた、実際に存在するペンキで塗られたカラフルな木造の家を、ペンキを使って木のパネルに描いた絵画シリーズ

絵を描く上で、「何を描くか」と「どう描くか」が問題になる。
基本的に、画家にとって「何を描くか」は重要視されず、「どう描くか」が大事とされることが多い。

このシリーズでは「何を描くか」=ペンキで塗られた家、だから「どう描くか」=ペンキで描く、と本来なら画家が探求する「どう描くか」を探求することなく絵画を成立させてしまっている。また再現性に優れる絵の具を用いなかったことによって、100点以上にもなるこのシリーズは、どれも独特の雰囲気や違和感を醸し出している。川見はこうした人の陥る錯覚や違和感を巧みに引き出すことを得意としている。

Website:川見俊
Supported by:翠川豊 / HIRAKU&FUSION
Presented by:SHIDA Art Collective & Cultural Commons